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世の中のいろいろなことに対して、少しばかり主張してみます。


by Hi-Zettaisha
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“「日の丸」「君が代」反対”を強制する者と、その末路

3月1日のエントリーに「国旗・国歌」のことを書きました。
もう終わったところもありますし、まだこれからのところもありますが、今年の学校の卒業式はどうだったのでしょうか。
国旗を掲げ国歌を歌ったところ、国歌は演奏されたものの誰も歌わず着席したままだったところ、国旗も無く国歌も演奏されなかったところと、今年もいろいろあったのでしょうか。
今のところ、特にニュースにもなっていないようですが。

それにしても、国旗・国歌(それに元号も)に反対する団体のホームページは結構ありますね。
少し検索しただけでも
日の丸・君が代に対抗するネットワーク(反ひのきみネット)
「日の丸・君が代」に反対する関西ネットワーク
「日の丸・君が代」強制反対予防訴訟をすすめる会
国立市の教育
ブログ版 東京都・国立市の教育(上記「国立市の教育」のブログ版)
これだけありました。
内容の紹介は、頭が痛くなるのでしません。各自で読んでみて下さい。

彼らは一様に「日の丸・君が代の強制反対!」と唱えています。
しかし彼らが支持する教職員組合がやってきたことは、生徒への「日の丸・君が代への反対」の強制ではなかったのでしょうか?

明治以来、「日の丸(日章旗)」は国旗として、「君が代」は国歌として扱われてきました。
特に法的裏付けのない慣習として、つまり慣習法として国旗・国歌とされてきたのです。
しかし敗戦後、「日の丸・君が代は軍国主義の象徴だ!」と国旗・国歌を敵視し、学校で「掲げさせない・歌わせない」としてきたのが教職員組合。
その根拠がいかに不明でも、教室での「先生」は絶対権力者です。
教職員組合の力が校長先生や教育委員会を凌駕してしまえば、学校内を完全に支配できます。
彼らが支配する学校では、国旗を掲げたり国歌を歌ったりすることが禁止され、それは児童・生徒にも強要されました。
祝日に国旗を掲げる家の子も、教室で国旗を振ることは許されなかったのです。
国歌は音楽の授業から削除され、自分の国の国歌を知らない子供が大勢育つことになりました。

そんな現状に危機感を持った文部省(当時)が、教育現場で「日の丸」と「君が代」を国旗・国歌として扱うよう、指導を始めました。
自分たちの権力を侵害されたと感じた教職員組合は、当然反発します。
教職員組合の論理は「法律で決まっていないもの(国旗・国歌)を、強制することは許さない」でした。

教職員組合が支配していた広島県の世羅高校では、文部省の通達と、組合員からの吊るし上げ(言葉の暴力や陰湿な嫌がらせ)の板挟みになった校長が、自ら命を絶ちました。
平成11年のことです。
教職員組合の論理に対抗するため、「法律で国旗・国歌と決めれば、問題は無くなるはず」と同年成立したのが「国旗及び国歌に関する法律」です。
※内容は「RONの六法全書 on LINE」の該当ページを参照して下さい。

私は当時のことを良く覚えています。ウィキペディアに書いていないことも。
当時、社共両党が「軍国主義に繋がるから反対」と言っていた程の法案でしたが、法律となったその内容は実にそっけないもの。
今まで慣習で決まっていたことを成文化しただけで、反対運動の論理とのギャップが凄いです。

法律で決まったから万事解決かと思いきや、教職員組合はへこたれません。
今度は教師の「内心の自由」を出してきて、反対します。
結局、国旗・国歌を法制化しても、何も変わらなかったのです。
当時の大騒動を知っている私から見れば、「何のための大騒動だったんだ」となります。

「内心の自由」。
あちらこちらのブログを読んでみると、この言葉にころっと騙されて「組合の言うことにも一理あるな」と思う人が意外に多いですね。
しかし、こうした今までの経緯を考えてみれば、それが只の口実に過ぎないと判ります。
「国家権力の強制」を批判する教職員組合が、実際は教室での絶対権力者であり、その権力を使って児童・生徒の「国旗・国歌を知り、国旗を掲げ、国歌を歌う」権利を奪っているという現状。
そしてその権力を失いたくないからこそ、激しい反対運動を行っているという現状。
その現状を知れば、「組合の言うことにも一理あるな」と思うことはないはずです。

そして、その現状は打破できます。
東京都国立市と言えば、「西の広島、東の国立」とまで言われる左翼(オルタナティブ)勢力の一大拠点ですが、その国立市の国立第2小学校、あの「校長土下座事件」があったまさにその学校で、国旗が掲揚され、国歌が歌われたのです。
その辺りの話が、国際派日本人養成講座 JOG(433)で紹介されています。
しぶとく抵抗する「国旗・国歌」反対派の教師に、「PTA」の面を被って圧力をかける活動家。
そして暴かれる、「子供を守る」と言いながら子供を守らない、彼らの偽善。
読み終わって、私は希望を感じました。
私も人の親ですが、子供を学校任せにせず、絶えず監視の目を向けようと思っています。

【追記】
「内心の自由」について、的確な指摘をされているブログ↓を見つけたのでご紹介。
◆「戯言と音楽(ココログ避難編)」の2月23日のエントリー
全くもって、ごもっとも。
反対派のリンク先に出した「予防訴訟」については、こちらのブログ↓が解説されています。
◆「言うだけならなんとでも。」の2月10日のエントリー
公務員は「公(おおやけ)に奉仕」する存在のはずなんですが。
溜め息が出てしまいます…。

【3月12日 追記】
「特にニュースにもなっていないようですが」と書きましたが、ニュースになったようです。
mumur さんのブログの3月9日のエントリーにあります。
学校側の過剰反応でしょうか。
関連して、こちらのブログのエントリー非常に参考になります。
その理由は、読めば判るでしょう。
by Hi-Zettaisha | 2006-03-09 00:27 | 歴史・伝統・文化