世の中のいろいろなことに対して、少しばかり主張してみます。


by Hi-Zettaisha
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子供の名前

昨日、一昨日と読むのが大変なほど(苦笑)重量級の文章を書きました。
校正で睡眠不足の今日は文章少なめ、軽めの話題で。

こんなニュースがありました。
◆共同通信 3月30日14時13分(エキサイトニュース)
「矜」使った命名認めず 慰謝料請求を棄却
 国が人名に「矜(きょう)」の使用を認めないため「矜持(きょうじ)」と命名した二男(5つ)の出生届が受理されず、精神的苦痛を受けたとして、愛知県愛西市の小学校教諭の板谷信彦さん(41)が、国と市にそれぞれ約10万円の慰謝料を求めた訴訟の判決で、名古屋地裁の渡辺修明裁判長は30日、原告の請求を棄却した。
【以下略】
「矜持」って「ぎんじ」だと思っていました(恥)



「きょうじ」と読むんですね。知らなかった。
他の方のブログを読むと、慣用で「きんじ」とも読むそうです。
どちらにしても、私の読み方は間違っていたわけです。
詩吟の「吟」からの連想かもしれませんね。
さて、このニュースを他社からも。

◆読売新聞 3月30日15時20分
人名漢字訴訟、「矜持」の名前は認めず…名古屋地裁
【ここまで略】
 板谷さんは「『矜』の字は画数も少なく、パソコンの変換でもすぐに出る。人名用漢字の制限は合理的ではない」と主張していた。渡辺裁判長は「辞典や単行本、月刊誌などを対象に、文化庁が調査した漢字の出現頻度によると、『矜』の頻度は圧倒的に少なく、国が平易な文字とは言えないと判定したことは不合理とは言えない。人名用漢字にしてほしいとの要望も少ない」と述べた。
「パソコンの変換でもすぐに出る」。
本当ですか? 早速(さっそく)試してみましょう。
私は富士通の「Japanist 2003」を使っていますが、確かに「きんじ」では2回目、「きょうじ」では4回目で出てきます。
でもこれは、単なる日本語入力システムの実装の問題であって、人名用漢字として適しているかどうかとは関係ないような…。

その、人名用漢字。
私は敗戦後の漢字制限政策そのものに批判的なので、人名用漢字の制限は無くした方がいいと思っています。
しかし、どんな名前でも無条件に認めるかというと、それは別です。
名前は他の人に呼んでもらうものですから、あまりにも難しくて読めない字を使うことや、奇妙な読み方、漢字から外れた読み方については、一定の制限が必要とも考えます。
個人の主観が絡む問題なので、難しい問題には違いありませんが。

ただ、子供の名前に「矜持」ですか…。
あの昔あった「『悪魔』くん騒動」の「悪魔」よりはましですが、これは「抽象的な概念」を表す「一般名詞」でしょう。
私個人的には、名前として通用させるには若干の抵抗があります。
それにこの言葉、やくざ映画で良く出てきそうなイメージが(笑)

で、それとは別に法律的な話をすれば、ルールとして「人名用漢字」の規定が存在する以上、その制限の中で名前を付けるべく頭を悩ますのが、親としての正しい姿だと考えます。
この方は「矜」の字を人名用漢字に追加してもらうべく、何か活動したのでしょうか?
もしくは、人名用漢字の規定を廃止する署名活動でもしたのでしょうか?
そうでないのなら、訴訟を起こして法律の違憲性を判断させるのは、子供のためでも何でもないように感じます。
運動のネタ、でしょうか?

このエントリーを立てたきっかけは、私が巡回している haruhico さんのブログの記事↓を読んだからです。
◆「社怪人日記2006」今日はなんかアクセス数爆裂

この記事で、すごいサイトを知ってしまいました。
子供の名付け(命名)DQN度ランキング

「ランダムに表示」「最近登録されたもの」「DQN度ランキング」と眺めてみましたが…。
何ですか? これ。
口をあんぐり、です。
どう考えても「子供の未来を想って」付けた名前には思えません。
面白半分。これではただの「おもちゃ」ですよ、子供が。

“瑚々奈(ここな)”って、『装甲騎兵ボトムズ』に登場する女の子?
“親通(おやつ)”、これは食べ物のことでしょうよ。しかも「親」の字を使うとは…。
“母恵夢(ぽえむ)”は、そのおやつにもなるお菓子の名前だし。
“颯央(そな)”は読めない。潜水艦乗りにでもするの?
“里亜琉(りある)”は、本当は英語の“real”か、亜硫酸ガスか。
“音兎(みんと)”も読めない。しかも「うさぎ」はないでしょう。せめてカタカナに。
“龍騎(りゅうき)”はどう見たって『仮面ライダー』。『ウルトラマンタロウ』とは違うんだから。
“ハム太郎(はむたろう)”は、いくら何だって冗談でしょう…。

◆『japanism』「矜」
名前を付けることを「命名」と言います。
社会に出れば、名前は則ち彼の「命」を表す大事なモノになるのです。
親はそれを心得て、そして子供のために責任を持って「命名」してあげなければいけない。
親が好きな様に言葉を並べるような安易なモノではないことを、間違えてはダメでしょう。
全くもってその通りです。
私も子供の名前を付ける時、かなり頭を悩ませました。
結果としては割と平凡な名前になりましたが、子供にふさわしい名前になったと思っています。
親の願いを語ってやれる名前だと、自分では思っています。

私は使いませんでしたが、こんなサイト↓もあります。
赤ちゃんの「名づけ(命名)応援団」ぴよぴよクラブ

使いたいと思う漢字が人名用漢字にあるかどうかも判りますから、これから子供に名前を付けようという方には役に立つと思います。
でも漢字だけではありません。読みも重要です。
重箱読みもいいですが、“光宙(ぴかちゅう)”だけは止めて欲しいところ(笑)

私と同じような感想を持たれた方のブログ↓もご紹介。

◆『falcon's eye』人名漢字
 人名に使用できる漢字の制限があることの是非は置いておくとして、現実的に「使用可能な漢字」が定められている以上、それに従うのが筋、と言うものでしょう。法治国家ですから、法を守る義務があります。
◆『コイツまた好き勝手言ってやがる』子供の権利か、親の特権か。
どんなに立派な名前でも、ルールを破って強引に押し通した名前が良い名前とは思えないし、たとえどんな素晴らしい名前でも価値が半減してしまうような気がしますけどね。
裁判の原告は控訴するそうですが、勝訴を信じて子供に「お前の名前は『矜持』だ。『協持』は仮の名前だ」と言っているのでしょうか?
既に子供は5歳です。
もし最高裁まで行って棄却されたら、『協持』という親からすれば「間に合わせの名前」が子供の名前として確定するのですが、その時は子供に「お前の名前は国家権力に否定されたのだ。国家権力と戦うのがお前の使命だ」と言うのでしょうか?
もしそうなら、これも子供を「おもちゃ」にしています。
「子供は親を選べない」。
確かにそうですが、こんなことになると子供が不幸です。
原告は私と同じ愛知県人ですが、常識的な判断をしていただきたいと思います。
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by Hi-Zettaisha | 2006-03-31 22:18 | 個人的に思うこと