世の中のいろいろなことに対して、少しばかり主張してみます。


by Hi-Zettaisha
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2006年 03月 10日 ( 2 )

巷で「非武装国家」コスタリカの話題が出ているみたいです。
“反戦平和主義者”の皆さんが「非武装中立」のお手本のように取り上げるコスタリカ。
本当に彼らの言うような「非武装国家」なのか、実際のところを調べてみました。

まず問題の「憲法で非武装を規定している」部分を読んでみましょう。
日本の憲法では第9条ですが、コスタリカの憲法では第12条が「常備軍の廃止」です。
これ以外に、軍備に触れた条項はありません。
ソースはホームページ「報道記事抜粋<週刊金曜日400号>」の「平和憲法の国コスタリカ 非武装という強さ」です。
コスタリカ共和国憲法:第12条
◆恒久的制度としての軍隊は廃止する。
◆公共秩序の監視と維持のために必要な警察力は保持する。
大陸間協定により若しくは国防のためにのみ、軍隊を組織することができる。いずれの場合も文民権力にいつも従属し、単独若しくは共同して、審議することも、声明・宣言を出すこともできない。
これを素直に読むと
・第1項「常備軍は持たない。」
・第2項「国内用と対外用に警察力は持つ。」
・第3項「国際機構の要請か、国防の必要性が生じた時は軍隊を作る。その時はシビリアンコントロールをしっかりする」
こうなります。
第3項が重要ですね。
いざという時は軍隊を持つ」って宣言しているのですから。
“反戦平和主義者”の皆さんは、ここを無視していませんか?

さて、コスタリカ憲法の言う「大陸間協定」とは何でしょうか?
コスタリカは米州機構(OAS:Organization of American States)の加盟国です。
集団安全保障を目的として、西暦1947年(昭和22年)に締結された米州相互援助条約(リオ条約)の締結国でもあります。
つまりコスタリカは軍事同盟に参加し、「集団的自衛権」を認めている訳です。
ここも日本と異なる点です。
日本はアメリカと「日米安全保障条約」を結んではいますが、内閣法制局の公式見解で「国家固有の権利として集団的自衛権を有してはいるが、憲法上は認められない」としているのですから。
国際派日本人養成講座 Japan On the Globe(192) 持てど使えぬ集団的自衛権の怪 を参照。
衆議院議員伊藤英成君提出内閣法制局の権限と自衛権についての解釈に関する質問に対する答弁書 も参照。

コスタリカについて調べていく中で、参議院憲法調査会の報告書というのを発見しました。
参議院のホームページにある「コスタリカ・カナダにおける憲法事情及び国連に関する実情調査 概要」の3ページ目に、日本の国会議員とコスタリカの国会議員との質疑応答が収録されています。
一部を抜粋しましょう。
(大脇議員)
 コスタリカ憲法を読ませていただき、3点心ひかれる条文があった。第一は、当然、第12条の恒久的機関としての軍隊を保有しないとする条文である。米州相互援助条約と第12条との関係はどのようなものか。日本は、平和的外交と多国間協議で平和主義を保とうとしているが、現在、北朝鮮問題等で危機にある。私たちは、どのように平和主義を貫くべきかという問題に直面している。
【以降省略】

(チンチージャ国際関係委員会委員)
 第一の米州相互援助条約と第12条の関係についての質問だが、米州相互援助条約があることによって、第12条が改正されることなく存在し続けている、と私は考えている。先ほど申し上げた、コスタリカの領土が侵略を受けた際、コスタリカ国内で軍隊を作るのではなく、米州機構に助けを求め、すぐに反応があった。それによって第12条が今も改正されることなく継続している。
【以降省略】
上記質疑を行った「大脇議員」とは、「社会民主党・護憲連合」の大脇雅子議員のことです。
日米安保条約を快く思わない社民党議員と、米州機構とリオ条約を平和の礎とするコスタリカの政治家との、集団安保に対する見方の違いが面白いですね。
コスタリカの政治家が話したことを日本に当てはめてみると、
「日米安保条約が機能してきたからこそ、憲法9条を改正する必要はありませんでした」
となります。正しい見方ですね。
「日米安保反対! 平和憲法を守れ!」と堂々と叫ぶ政治家には、現状認識能力が無いのでしょう(笑)

最後に、Wikipedia日本版の「コスタリカ」の記事を読んでみます。
ただし、警察の約半分に当たる4,400人によって組織される市民警備隊はロケット発射器などの重火器を装備しており、英国の国際戦略研究所などではそれらを含めた総警察力を準軍隊として扱う場合もある。
「準軍隊」。
日本で言えば、海上保安庁や警察特殊部隊SATを連想すればいいのでしょうか?
いや自衛隊も、一時期までは「戦力無き戦力」と呼ばれていましたが(苦笑)
1983年に永世非武装中立を宣言しており、日本の平和主義者の間ではコスタリカを見習うべきだとする論調があるが、コスタリカの憲法では非常時には軍隊を組織する事を認めている。その為、日本国憲法第9条の方が、遵守されるならば法規的には徹底しているとする見方もあり、平和主義者の中でも実際にコスタリカの憲法について詳しい者はあまりコスタリカを例に出さない。
これ、面白いですね。
コスタリカ共和国憲法の、第12条3項のことを指しています。
「平和主義者の中でも実際にコスタリカの憲法について詳しい者はあまりコスタリカを例に出さない」。
判りやすく言い換えると、こうなる訳ですね。
「コスタリカの憲法に詳しくない者が好んでコスタリカを例に出す」
これ、的中しているではないですか(大爆笑)

【お断り】
この文章は、胡志明(越南日本独立同盟会)氏がブログのエントリーとして作成した文章に、私「非絶対者」が許可を得て加筆・修正を加え、転載するものです。
元の文章は、胡志明氏のブログ「越日盟のコットン気分でぶっきらぼう」の平成18年2月20日のエントリーにあります。
転載に当たっては、
・他のエントリーと統一するため、文体を「ですます」調に変更。句読点も追加。
・エキサイト版、ライブドア版にも載せるため、Yahoo! JAPAN ブログ特有の話題を削除。
・不足していると思われる情報の補足と参考情報の追加。
・私自身の趣味ですが、半角文字の全角への置き換え。
・私自身の見解の追加。
等を行っています。
この文章の著作権は、私と胡志明氏の両方に属します。転載される場合はご注意下さい。
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by Hi-Zettaisha | 2006-03-10 23:29 | 政治・軍事・外交
再び音楽の時間です。
今日も『ジローズ』の名曲、『戦争を知らない子供たち』を歌います。
今回は歌の主人公を「彼ら」に変えてみましょう。

『戦争を知らない子供たち』私的平成18年版の二
【作詩】非絶対者
【作曲】杉田二郎

《一番》
戦争が終わって 彼らは生まれた
左翼に染まって 彼らは育った
大人になって 歩き始める
“反戦平和”を 口ずさみながら

彼らの名前を 覚えて欲しい
戦争を知らない 大人たちさ
《二番》
“韓流”が嫌だと 許されないのさ
中国の「脅威」は 許されないのさ
マスコミ・教師の 言論統制
真実知られて 困る奴なのさ

彼らの名前を 覚えて欲しい
戦争を知らない 大人たちさ
《三番》
軍人が嫌いで 兵器が嫌いで
日本は悪くて 中韓正しい
日本が危険に 直面した時
アメリカばかりを 責める奴なのさ

彼らの名前を 覚えて欲しい
戦争を知らない 大人たちさ
オルタナティブな 大人たちさ

ちなみに私は『嫌韓流』を持っていますし、『嫌韓流2』も最近買いました。
『嫌韓流』は、『新ゴーマニズム宣言』の絵のタッチが嫌いな妻にも好評です。
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by Hi-Zettaisha | 2006-03-10 01:03 | 個人的に思うこと