世の中のいろいろなことに対して、少しばかり主張してみます。


by Hi-Zettaisha
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音楽の時間です。
今日は『ジローズ』の名曲、『戦争を知らない子供たち』を歌ってみましょう。

『戦争を知らない子供たち』私的平成18年版の一
【作詩】非絶対者
【作曲】杉田二郎

《一番》
戦争が終わって 僕らは生まれた
洗脳を受けつつ 僕らは育った
ネットを始めて 解り始める
知らない世界を 歴史の事実を

僕らの名前を 覚えて欲しい
洗脳を解かれた 子供たちさ
《二番》
戦車を作ると 許されないなら
戦車に昇ると 許されないなら
プラモやマニアが 悪とされても
軍事の知識は 政治家より上さ

僕らの名前を 覚えて欲しい
ミリタリー好きな 子供たちさ
《三番》
日の丸が好きで 君が代が好きで
いつでも日本を 愛しているなら
家族も世界も 愛していけるさ
ネット右翼と 呼ばれてもいいさ

僕らの名前を 覚えて欲しい
洗脳を解かれた 子供たちさ
真実を知った 子供たちさ

二番は特に、「駐屯地で戦車に触った子供は軍国主義者になる」と仰る長野県松本市の菅谷昭市長に捧げます(笑)
※元ソースは時事通信。ここの199番の投稿です。
※徒桜さんのブログの昨年4月20日のエントリーもお読み下さい。
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by Hi-Zettaisha | 2006-03-07 23:40 | 個人的に思うこと
エキサイトのニュースから。
◆毎日新聞 3月5日
<岩国移転>米部隊受け入れで住民投票告示、投票は12日
 米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)への空母艦載機部隊移転受け入れの賛否を問う岩国市の住民投票が5日、告示された。12日に投票されるが、投票率が50%を下回った場合は「不成立」として開票されない。
【中略】
 住民投票は「賛成」「反対」の二者択一。法的拘束力はないが、市長、市議会、市民は結果を尊重する。
 地元は当初、移設案に反対したが、国は受け入れと引き換えに岩国基地の民間空港共同使用などの見返りを示し、経済界や市議会などが容認に傾いた。移設を容認しない立場の井原勝介市長は「民主主義の原点に返り、市民が意思を表明する機会が必要」として2月7日、市条例に基づき発議した。
【中略】
 当初反対していた山口県の二井関成知事も「地元意向を尊重」を前提に「騒音などは現状より悪化しない」との見解を示し、容認に傾いている。
【中略】
▽井原勝介市長の話
 投票結果が、賛成多数なら受け入れを前提に騒音軽減などを要請する。反対多数なら、撤回を求めたうえ、厚木基地周辺住民の負担軽減の方策を検討するよう要請する。
▽額賀福志郎防衛庁長官の話
 市民の対応がどう出るか、関心を持って見守りたい。地域の問題であるのか、国家全体の問題であるのか、地域住民の皆さんによく考えていただければありがたい。
在日米軍(と自衛隊部隊)再編問題。
沖縄駐留米軍の本土移転による「沖縄の負担軽減」に、決定的な悪影響を与えかねないこの住民投票。
地元の中国新聞でも特集を組んでいますが、やはり「移駐反対」が社論のようです。
岩国基地については、騒音対策も兼ねて沖合への移動が図られています(山口県の「岩国基地沖合移設対策室」のページを参照)が、その辺りは中国新聞の記事でも、意図的にか触れられていません。
岩国基地についてはマイナス面のみを強調したいようです。
このような雰囲気が現地でも充満しているのなら、「移設反対」の民意が示されるかも知れません。
ただそうなったとしても、市長にできることは「要請(お願い)」に過ぎませんと自ら述べていますから、厚木基地の騒音問題は解決されず、現状維持にしかならないのは明らかです。

新たに部隊や訓練を受け入れる側は、このように「基地機能の強化だ」「事故の可能性が増す」などと話題にされますが、駐留部隊が減る側、訓練が無くなる側についてはほとんど話題にされませんね。
この問題は、個々の基地問題を見るだけでは判りません。全体像を知る必要があります。
しかし、なかなか解りやすい資料がありませんね。
公式なものとしては、外務省のホームページに「日米同盟:未来のための変革と再編(仮訳)」があります。
ただし図解が無いため、丹念に読まないと全体像が浮かんできません。
図解で比較的判りやすいのが、米軍再編に反対する日本共産党のホームページ(笑)「日米両政府が狙う米軍再編案/JCP特集2005」です。

「負担軽減」される側を南から順に挙げてみると
・普天間飛行場:全部隊の移転により基地そのものを廃止、土地使用権を日本側が回復。
・キャンプフォスター(瑞慶覧):各部隊司令部を下記のキャンプコートニーに移転。
・嘉手納飛行場:F-15戦闘機の訓練(タッチアンドゴー含む)を移転し、騒音軽減
・キャンプコートニー:第三海兵遠征軍司令部をグアムに移転。7000人の人員削減
・岩国飛行場:海上自衛隊の一部部隊を移転。
・厚木飛行場:航空母艦搭載機を移転することで夜間離着陸訓練(NLP)が終了し、騒音軽減
他にも、岩国飛行場と三沢飛行場に所属する部隊の訓練を、自衛隊の基地に移転することが検討されています。
また、嘉手納飛行場を航空自衛隊が使用することで、過密状態の那覇基地から自衛隊部隊を移転する可能性も考えられます。
※在日アメリカ海兵隊の部隊名については、「在日米国海兵隊ホームページ」で確認できます。

もちろん単純に「負担が軽減されるからOK」とはなりませんが、「負担増加」にばかり注目するのではなく、全体的に見て利害得失を考えなければなりません。
もとより日本の利害とアメリカの利害が完全に一致しない以上、「中間報告」は日米間の現状の力関係を反映したものです。完璧ではありません。
しかし「総論賛成・各論反対」の典型のような現状では、一歩も先には進めません。
「オール・オア・ナンシング」ではなく、「沖縄の負担軽減」に少しでもつながるのなら、「中間報告」の線で進むことは国民の利益に叶うことだと私は考えます。

基地問題の源である、在日米軍そのものの存在や自衛隊の位置付け、そして日本国憲法第9条との関係については書きたいことが山ほどありますが、それは別の機会に譲りたいと思います。

最後に一言。
「沖縄の負担軽減!」と声高に叫ぶ、共産党を始めとする“基地反対運動”の人々。
しかし「沖縄の負担軽減」に結びつくF-15の訓練の移転先では、現地の共産党を始めとする“基地反対運動”の人々が「訓練移転反対!」「基地強化反対!」と声高に叫んでいます。
「沖縄の負担軽減」のために、少しでも「本土」の人間がその負荷を引き受けるのではなかったのですか?
全てについて「反対!」。これでは、何も解決しません。
彼らは、別に問題が解決しなくても、「反米」気運が高まるのであればそれで満足なのかも知れませんが。
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by Hi-Zettaisha | 2006-03-07 01:05 | 政治・軍事・外交
【追記】
一昨年秋にイラクに入国して武装勢力に捕らえられ、殺された香田証生氏の事件の犯人がイラク警察に逮捕されたようです。
3月2日のエキサイトのニュースから。
◆共同通信 3月1日
香田さん殺害容疑者逮捕か 日本大使館、確認急ぐ
 在イラク日本大使館は1日、2004年10月に福岡県出身の香田証生さん=当時(24)=がイラクで殺害された事件で、容疑者が逮捕されたとの情報があり、イラク内務省に確認中だと明らかにした。
【中略】
 大使館はイラク内務省に対し、逮捕の事実の有無や供述内容などについて正式な報告を要請。「現在調査中」との返答を得ているという。
イラク内務省からの回答は3日10時(現地時間)の予定で、今のところ公式には未確認情報のままですが
◆共同通信 3月2日
香田さん殺害を自供 イラク内務省拘束中の男
 イラクで2004年10月に福岡県出身の香田証生さん=当時(24)=が殺害された事件で、首都バグダッドの警察幹部は2日、内務省が拘束した男が香田さん殺害を自供したことを明らかにした。男の背後関係などは不明だが、事件ではイスラム教スンニ派の過激派「イラク聖戦アルカイダ組織」が犯行声明を出している。
 警察幹部によると、男は香田さんについて「何をしにイラクに来たのか分からずスパイだと思った。日本政府が陸上自衛隊の撤退に応じなかったので殺害した」などと供述している。
昨日のエントリーにも書いた「Peace On Iraq」が、早速こう書いています
あの時も、そして今も我々が問いかけられているものは、「誰が香田さんを殺したか」ではなく、「なぜ彼が殺されなければならなかったのか」だと思う。そして、「なぜあんな危ないところに行ったか」ではなく、「なぜあんなにイラクが危なくなってしまったのか」ではないだろうか。

苦しいことだが、もう一度あの時のことを振り返ってみよう。日本政府の「撤退はしない」という交渉への含みゼロの即答を受けて、幸田さんは「米国旗」の前で「日本人」ということだけで殺された。このことが何を意味するか。香田さんはまさに私たち日本人がイラクに積み重ねてきた罪を一身に背負って亡くなっていった。それこそ、日本もその一員である国連お墨付きの大量虐殺である経済制裁という罪から、今日の混乱の元凶である米英軍によるイラク侵略戦争を支持し、侵略軍に付き従う自衛隊という武装組織を送り出し、挙句の果てにはあのファッルージャ総攻撃まで支持してしまったこの国の最高責任者の罪と、その責任者を結局変えることが出来なかった私たち有権者一人ひとりの罪を一身に背負って。
人の死を、自分たちの都合のいいように解釈して使おうとする、その姿勢。
またまた嫌悪感が増してきました

こういう人たちが、昨年5月に斎藤昭彦氏が同じように武装勢力に捕らえられた時、陰で何と言っていたのかと言えば
「斉藤氏は被害者ではなく犯罪人」
「斉藤氏のような侵略者は、侵略者と命がけで戦っているイスラム戦士によって生首処刑されても仕方がないと思いますし、また、斉藤氏自身が侵略者である以上生首処刑されるべきだと思います。」
「金もらって人殺し。(そんな人生は)ないほうがいいでしょう」
「イラク紛争を、勝手に引き起こした、アメリカに加担しているイギリスの警備会社とあっては、同情の余地なし」
「彼は単なる人類ゴミ科生命体だと思う」
「傭兵(金で人殺しを(戦争)するんでしょう)でしょ。親族の方には悪いけど、自業自得かな。今まで金のために、人殺し(戦争)をやってきて今回その報いがきたんじゃないかな」
「自衛隊が行くから悪い!」
「今回は。殺されても納得する国民が多いのではないでしょうか」
「頼むから 死んでくれ」
(以上、某所掲示板より抜粋を採録。句読点・空白等も原典のまま)
これぞ、軍人蔑視の最たるもの。“反戦平和主義者”の正体見たり、です。
私は、こういうことを言う人たちを軽蔑します。
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by Hi-Zettaisha | 2006-03-04 00:25 | 政治・軍事・外交
前のエントリーの続きです。

その前にイラクの現況ですが、バグダッドとその周辺に関する生の声が「Falluja, April 2004 - the book」の3月2日のエントリーで紹介されています。
このサイトは、紹介文↓にあるようにイラクでもスンニ派(旧政権派)地域の情報を多く紹介しています。
現代企画室刊『ファルージャ 2004年4月』を引き継ぐ形で、同書共訳者2名がファルージャおよびイラクについてのニュースなどを英語から日本語にして紹介しています。
その性格上、反米的な意見が多くなるのは自然ですが、それもイラクの現地の声です。
注目すべきは、英語で情報を発信できない市井の人が「犯人はサウジアラビア(ワッハーブ派が主)から来た」「いやイラン(シーア派が主)から来た」と言っていることです。
「犯人はイラク人でないという、共通認識が生まれているようです。
またイラン人が爆破した、撮影していたテレビクルーが射殺されたという目撃証言もあるようです。
事態は決して鎮静化していない、とも。
以上は いけだよしこ 氏の翻訳による記事からですが、益岡賢氏の翻訳による2月28日のエントリーでは“反米風味”が妙に強調されています。訳者の趣味でしょうか?

私には、真偽はどうあれ「犯人は外国人だ」の声に「イラク人としての連帯感」が感じられて、希望が持てる気がします。決して楽観はできませんが。

さて本題。
今回もそうですが、“反戦平和主義者”たちが反応しない事件として思い出されるのは、昨年11月9日、イラクの隣国ヨルダンの首都アンマンで、三箇所の高級ホテルが爆破され、新郎新婦を始め結婚式に参列していた人たちなどが大勢犠牲になった事件。
後にイラク人女性が「自爆に失敗した犯人」として逮捕され、テレビにもその映像が流されましたが、“反戦平和主義者”の間ではイスラエルによる陰謀説が囁かれた程度で、犯人に対する非難は見られませんでした。
「イスラエル人によるパレスチナでの暴力」に対する反応とは、雲泥の差です。
※このニュースについては、現在見ることのできるソースが減っており、かろうじて「イスラム関係ニュースの倉庫」に残っています。
※事件の発生については11月10日のエントリー、捕らえられた犯人については11月14日のエントリーをご覧下さい。

もう一つ、彼らのダブルスタンダードを象徴するのが、イタリアのテレビ局の報道を発端とした「白燐弾」騒動。
極めて一般的に使われている、白燐を使った照明弾や発煙弾が、これも昨年11月頃から“世にも恐ろしい焼夷兵器”・“悪逆非道の化学兵器”としてキャンペーンされた話です。
一昨年のファルージャでの戦闘での話を、スクープとして取り上げたもので、その波及効果は大きく、パレスチナから情報を発信するサイト・ナブルス通信 「パレスチナ・ナビ」のブログ「P-navi info」では「ファルージャで使われた白燐弾がパレスチナでも!」というエントリーが立ったほど。
もう、完全に“非人道兵器”扱いです。

これについては、井上孝司氏がサイト「Kojii.net」の昨年11月21日のコラム「白燐弾の話と貧困空軍の話」で一蹴されています。
また多くの軍事に詳しい人たちによって検討を加えられ、“トンデモ”であることが証明されています。
詳しくはJSF氏のブログ「週刊オブイェクト」の「白リン弾」カテゴリーや、ホームページ「軍事板常見問題 Daily FAQ in 2CH」の「WP Rhapsody, Iraq FAQ」をご覧下さい。
ブログ「愛・蔵太の気ままな日記」の11月20日のエントリーも、参考になります。
ウィキペディアの「白燐弾」の項には、控えめにこう↓あります。
近年、イラクにおいてアメリカ軍が使用している、白燐を使用した手榴弾、砲弾が非人道的な化学兵器であるとの報道がイタリアのテレビ局RAI、毎日新聞[1]、イギリスの新聞ガーディアン などの一部マスコミよりなされたが、上記のように白燐弾は大量破壊兵器、化学兵器の定義には該当しない。また白燐を使用した発煙弾は第一次世界大戦から使用されている(説によっては更に遡る場合もある)兵器であり、その原理・構造は容易に調査が可能であることから、単なる誤解・調査不足であるとも考えにくい。
一部のブログ、多くのミリタリーマニアからは、反米・反戦のイデオロギーに基づくプロパカンダではないかと強く疑われている。
しかし“反戦平和主義者”の皆さんは未だ諦めていないようです。
先にも出てきた益岡賢氏は「燐兵器」で自説を滔々と述べられていますし、先のウィキペディアの記述を“偏向”と非難する「★阿修羅♪」への投稿もあります。
※左系にもっと偏向した記述には「だんまり」なのに。

infoseek を“白燐弾”で検索するとトップに来る「燃える雨-白燐弾についてのまとめサイト-」。
タイトルを読むと、いかにも中立的な立場でまとめられたサイトのように思えます。
しかし実際は、ブログ「模型ダイアリー」のブログ主 D_Amon 氏と並び、“白燐弾・非人道兵器説”の二大巨頭(?)である、ブログ「FWF -フットボールは未来の兵器である-」のブログ主、masterlow 氏が自らの主張に合う資料のみをまとめたサイトです。
「ファルージャの白燐弾騒動」は終息していないのでしょうか?

これだけ、アメリカ軍による“非人道兵器”白燐弾の使用を非難する“反戦平和主義者”の皆さんのことです。
化学兵器を使用したのが“イラクの抵抗勢力”であったとしても、同じように非難するんでしょうか?
答えは「NO」です。

齊藤力二朗氏の「アラブの声」メーリングリストは、「日本の自衛隊員が戦死した」等の怪情報もありますが、“反戦平和主義者”の皆さんが信頼する現地情報の一つです。
そのメールの一つに「イラク抵抗勢力、首都の北方の米軍基地に化学弾頭弾4発発射、270人殺害」というものがあります。
 ファッルージャで米軍は科学性有毒ガスを使用したと様々な異なったソースが伝えているが、22日0:35掲載のイスラム・メモは特報で、抵抗勢力が化学弾頭ロケットを米軍基地に発射したと伝えた。
 抵抗勢力は現地時間21日朝8時15分頃バグダード北方のバラドにあるバクル米軍基地に、化学物質の弾頭を装備したロケット弾4発を撃ち込んだ。4発は2500人の米兵が駐屯している米軍基地内に落下した。この基地はイラクの北部方面と北東方面、北西方面の米軍へ支援・補給センターとされている。
 同基地内の情報筋は、「これらのロケット弾は爆発時に白色物質を発散させ、基地の北東部分に命中した。そこは米軍部隊が(イラク北部の)モスルに向けて進発準備中であった」と強調した。同筋はこの攻撃で米兵270人以上が死亡したと述べた。
【中略】
 このたびのバクル基地に対する抵抗勢力による化学攻撃は、占領軍がファッルージャを化学兵器で攻撃した数日後に起きた。抵抗勢力は過去にも、ハバーニーヤ、ハドバ、ラマーディー、モスル、ドウェイリバの各米軍基地攻撃に化学兵器を使用している。
【以降省略】
もし事実とすれば、“貧者の核兵器”と言われる化学兵器の、実に典型的な使用例になります。
アメリカ軍の「化学兵器の使用」が非であるのなら、“抵抗勢力”側にも非があるはずです。
しかし“反戦平和主義者”の皆さん(もっと正確に言えば“オルタナティブ方面”の皆さん)は、誰も“抵抗勢力”を非難せず、この情報そのものも無視しました。
これをダブルスタンダードと言わずして、何と言うのでしょうか?
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by Hi-Zettaisha | 2006-03-03 22:51 | 政治・軍事・外交
2月15日のエントリーにも書きましたが、私がネット上で政治的な意見を口にするようになったのは、平成16年4月8日(木曜日)に発生した「イラク邦人拘束事件」がきっかけです。
参考までに、その時の中日新聞の記事(平成16年4月9日)↓を。
イラクで3邦人拉致『自衛隊撤退せねば殺害』 武装集団期限は3日」。
事件について語るなら、イラクについての詳しい知識が必要となります。
私もいろいろと調べ、アラブに詳しい人たちのウェブサイトも知りました。
それ以来、私はイラクに関心を持ち続けています。

そのイラクに関する、エキサイトの2月23日のニュースから。
◆ロイター2月23日
イラクでシーア派聖地のモスク爆破、宗派間の報復合戦に発展
 イラク中部サマラで22日早朝、シーア派聖地の「アスカリ廟」が爆破され、金色のドームが崩壊したことを受け、宗派間の報復合戦に発展している。
2月22日のアスカリ・モスク爆破事件は、その後大規模な宗派間抗争に発展して多くの人の命を奪いました。
時間が経過してようやく人々が冷静さを取り戻し、28日のニュースでは
◆ロイター2月27日
バグダッドの外出禁止令解除、市内は比較的平穏
 イラクでの宗派抗争の激化を受けて3昼夜にわたり発令されていた首都バグダッドの外出禁止令が解除され、市内は比較的平穏な状況に戻っている。
 ロイターのジャーナリストによると、通りには車が戻り、交通警官の指示に従って走行。市民は自由に移動し始めている。
昨日(3月1日)のニュースでは
◆読売新聞3月1日
イラクで内戦回避の方向、連立交渉は妥結見通しなし
 事態の改善には、「内戦の危機」(タラバニ大統領)を訴え、国民融和を演出した各指導者の役割が大きい。シーア派最大会派「統一イラク同盟」(128議席)指導者のハキム師は24日、「スンニ派の犯行ではない」と明言。対スンニ派報復テロに自派民兵組織が関与した統一同盟の強硬派サドル師も24日、同民兵組織の活動抑制を発表した。
 シーア派の「善意」にスンニ派連合「イラク合意戦線」(44議席)も応え、25日夜、事件直後からボイコットしていた各派間の対策協議に初めて参加。さらに、謝罪や賠償などシーア派に突きつけた要求の多くも取り下げ、連立交渉再開に応じる姿勢を示している。
 両宗派が妥協したのは、「内戦が自派の利益にならない」(消息筋)との打算があるからだ。人口の6割を占めるシーア派は「民主選挙を通じた多数派支配」を最大戦略としており、この枠組みを崩すほどの不安定は望まない。一方、先の国民議会選に初参加したスンニ派にも、イラク戦争後の武装闘争でかえって権力を失ったとの反省は強い。
 ただ、今回の事件で各派間の対立が顕在化し、連立交渉成功へのハードルを高めたと見る向きは多い。
 特に、サドル師派が報復テロに関与、イラク政治への影響力を見せつけた衝撃は大きい。同師は多国籍軍の早期撤退を要求、同様の立場を取るスンニ派との橋渡し役が期待されていた。
と、イラク国内の各宗派/政治勢力が、事態がコントロールできなくなる前に収拾しようとした事に触れています。

爆破されたアスカリ・モスクについては、orientlibrary さんのブログ「イスラムアート紀行」の2月25日のエントリーをご覧下さい。
また、日本に伝えられないイラクの情報を知るには、ブログ「イラク:Terrorist or Resistance ?」の2月24日のエントリーが役に立ちます。
“反戦平和主義者”御用達の「バグダードバーニング by リバーベンド」でも2月23日のエントリーで現地の情報が伝えられています。

私個人としては、こちらの事件↓も関連しているように思われます。エキサイトのニュースから。
◆ロイター2月25日
アルカイダ、サウジアラビアの石油施設攻撃で犯行声明
◆ロイター2月27日
サウジ軍、石油施設攻撃に関与したと見られる武装集団を殺害

今回の事件の首謀者たちの目的が、これまで以上のイラク国内の混乱にあることは間違いありません。
イラクの治安回復を喜ばない勢力、おそらくはワッハーブ派(サウジアラビアの支配的宗派)の外国人勢力は、これまでも治安部隊に応募するイラク人を殺害したり、宗派対立を煽るべく市場を爆破したりしていました。
今回の事件は、その最たるものといえるでしょう。
彼らの狙いは米英軍のイラク撤退を阻止し、「米英とアラブの対決」の図式を維持することのようです。
そのために意味無く殺される、イラクの一般民衆。
そのイラクの一般民衆に同情を寄せるなら、彼ら外国人勢力と、その下っ端として行動するイラク人を非難すべきでしょう。

ところが、イラクの一般民衆に深く同情を寄せているはずの日本の“反戦平和主義者”の皆さんは、この事件に関してはまるで他人事で、犯人を非難するという論調はどこにもありません。
米英軍やイラク警察の横暴には敏感に反応し、徹底的に非難する彼ら。
その彼らが、民間人の大量殺戮を狙った宗教施設への攻撃を非難しないのは何故でしょう?
彼らの言うことを具体的に見てみましょう。

まずは、有名なシバレイ氏のブログ。
◆「シバレイのblog 新イラク取材日記
◆「シバレイのたたかう!ジャーナリスト宣言。
2月27日のエントリーでそれなりの分析をされていますが、事件そのものについては、声高に非難することを避けている印象があります。
しかもまるで「アメリカ軍がイラクに居続けたいから、わざと治安を悪化させている」みたいに受け取れる文章です。
しかし、早くイラクに親米政権を作って足を抜きたいのが本音のアメリカ軍が、本当にそんなことをするのか極めて疑問。
反米フィルターをかけていては、真実が見えないのでは?

次は「Peace On Iraq」。
こちらも同様です。
2月25日のエントリーで状況を伝えてはいます。
が、犯人たちについてのコメントは無し。そのくせ「イラク人の米軍に対する敵意」は強調。
日本国憲法第9条を説くのなら、今のイラクでどう実践すべきか具体例を聞かせて欲しいものです。

「イラク報告会」という講演会を、精力的に開いている高遠菜穂子氏。
彼女の「イラク・ホープ・ダイアリー」も、この事件については全く触れていません。
この方は以前も、ご自分の主張に都合が悪い事件については完全に沈黙し(斎藤昭彦氏の事件等)、そうでない事件については素早い対応(イタリア人ボランティアの事件等)でしたから、今回も講演会の場を含めて、事件を語ることは無いでしょう。
いったい、イラクの何を報告する報告会なんでしょうか?

おまけで、アメリカの“反戦平和”女性団体「CODEPINK」の活動を伝えるグランピーさんのブログ「気まぐれ日記」の2月24日のエントリー
「CODEPINK」の活動も「イラクの平和のために」と言いながら、結局は「反アメリカ政府運動」に留まっていて、イラク国内で現実に治安を乱すべく活動している武装勢力に対するアピールは何も無し。
日本で呼応する動きがあったとしても、只の「NO WAR!」立て札を掲げた“反米反戦”デモくらいでしょう。
桃色ゲリラ」のような、軽い乗りの。
※ちなみに「桃色ゲリラ」の関連で、こんなページもあります。私は見て、嫌悪感を持ちました。

前回も同じような「緊急アピール」が他のブログのエントリーに転載され、私は内容に疑問を呈しました。
その時のコメント(1月18日投稿)を部分的に再録します。
ウラマー協会を始めとして、反政府の立場を取る人々が政治プロセスでの活動にシフトしつつある現在、イラクで武装闘争を行うのは外国人武装勢力と、その下っ端として使われるイラク人に絞られつつあります。
彼らはイラク国内の治安を乱し、宗派・民族対立を煽って社会を混乱状態のままに置き、米軍をイラクに足止めすることで利益を得続けようとしています。
「反米闘争は金になる」のですから。

もしこのアピールが奏功して米軍がいなくなったとしても、それまでにイラク軍・警察が一人立ちしていなければ治安は乱れたまま、民衆にとっては不幸なことに変わりありません。
だからこそ外国人武装勢力は、イラクの軍人と警察官、そしてその志望者を襲撃目標としているのです。
旧政権の軍隊と警察を解体し、イラクに混乱をもたらした米軍が面子を保ったままイラクを去るには、治安の安定が必須です。
一部の“反戦平和団体”は米軍を追い出すことには熱心ですが、その後のイラク人に平和をもたらすための(つまり治安を回復するために外国人武装勢力を駆逐するための)方策については全く提示しようとしません。
それが私には「イラク人をダシにした反米運動」としか見えず、不快になります。
結局はこの事件、彼ら“反戦平和主義者”の隠し持つ「反米」というベクトルには乗らないのでしょう。
「反米」にならなければ「反戦平和」を訴えない、そう受け取れる彼らの行動原理。
私はそれを嫌悪します。
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by Hi-Zettaisha | 2006-03-02 23:36 | 政治・軍事・外交
エキサイトのニュースにありました。共同通信社の配信記事(2月23日)です。
「強制やめて」保護者訴え 卒業式の日の丸君が代
 卒業式シーズンを前に、東京都立高31校に通う生徒の保護者らが23日、東京都教育委員会に「日の丸・君が代を強制せず、内心の自由を保障した式にしてほしい」とする要請書を提出した。
 都教委の担当者は「学習指導要領に基づき国旗国歌の意義を理解させる必要がある」などと説明。同席した都立高3年の女子生徒(18)は「何も説明なしに、君が代を歌うことを強制されても理解にはつながらない」と訴えた。
 3年の娘が都立高に通う女性(51)は要請後の記者会見で「娘は君が代を歌いたくないが、大好きな担任がそのことで処分されないかと心配している」と話した。
何か昨年も、この記事を読んだ気がします。デジャブ(既視感)?

この時期になると、必ず問題化するこの話。
教師たちが「内心の自由の侵害だ!」と叫んでも効果が無いせいか、生徒や保護者という“援軍”を用意してきましたね。
果たして、その“援軍”は有効でしょうか?

51歳女性の「娘は君が代を歌いたくないが」。
その理由を是非、娘さんご本人から伺ってみたいものです。何と仰るのでしょうか?
「日の丸は、軍国主義の象徴だから」。
どうしてそう思うんですか?
先生から、そう習ったから」。
これでは、意味が無いですね。
「処分されないかと心配している」その先生の言うことが絶対に正しいという前提ですが、その先生の言うことがそもそも間違っていますから(笑)

高3女子「何も説明なしに、君が代を歌うことを強制されても理解にはつながらない」。
つまりそれは、「国旗国歌の意義」を先生が教えていないと言うことですね。
「学習指導要領に従っていない」教師は、単に職務怠慢なだけです。はい処分対象に決定(笑)

そもそも、国旗・国歌とは何でしょう?

フランス革命で成立した「フランス共和国」が最初ですが、現在の国際社会で主流になっているのが「近代国民国家」。
結婚の持参金として持っていける「王様の持ち物の領土と人民」でも、税を払って便宜を受けるだけの「皇帝の威光の届く範囲」でもなく、明確な国家主権と領土と国民としての意識を備えた国家、それが「近代国民国家」です。
その「国家」という概念を人の五感で認識する際には、何がしかの印が要ります。
その印として、目で見て認識するためのものが「国旗」、耳で聞いて認識するためのものが「国歌」です。
「国旗」と「国歌」は「国家」を象徴するものとして、「近代国民国家」間の儀礼で使われるようになりました。
もちろん、A国がB国の象徴として「C」という歌を認識していても、B国の国民が「C」を自分の国の歌と認識していなければ、A国がB国に「C」を演奏して敬意を表しても、B国の国民は敬意を表されているとは判りません。
ふとした誤解から、B国の国民がA国に敵意を持ち、国際問題となる可能性もあります。
ですから、B国の国民は自分の国の歌が「C」であることを知らなければなりません。
もちろん、その由来も。
それが国民に国旗・国家を教えることの重要性です。

日本は、明治維新によって「近代国民国家」の仲間入りをしました。
その際、国際儀礼で使うための、日本という国を象徴する国旗と国歌が必要となりました。
その時に国旗としたのが「日の丸(日章旗)」、国歌としたのが「君が代」です。
それ以来、「日の丸」と「君が代」は「日本」という国を象徴する旗・歌として、国際的に認知されています。
つまり、「日の丸」が日本の国旗、「君が代」が日本の国歌というのは、日本国内を含めて「国際的な決まり事」なのです。
日本人が訪問した外国で日の丸が振られるのは、日本人に対する友好を表すものですし、日の丸を踏んだり裂いたり燃やしたりするのは、日本と日本人に対する不満や敵意や侮蔑感情の表れです。
その「決まり事」を守るのは、当然のことでしょう。

「日の丸」と「君が代」は“軍国主義の象徴”、という“反戦平和主義者”の皆さんがいます。
「日の丸」が国旗扱いされるようになったのは明治3年(太政官布告)、「君が代」が国歌とされたのは明治2年に大山巌によってと言われています。
「日の丸」はフランス(一節ではイギリス)が、そのデザインを500万円で買いたいと当時の明治新政府に申し出たり、「君が代」は明治36年に行われた「世界国歌コンクール」で一等を取ったりと、欧米のセンスとは一味違う優れたものと評価されてきました。
その国旗・国歌が“軍国主義の象徴”?
明治新政府が生まれたその時既に、日本は“軍国主義”だったのでしょうか?
そんなことはありません。
日本が近代国民国家の仲間入りをしてから現在まで、「日の丸」は日本の国旗として、「君が代」は日本の国歌として、“軍国主義”の時代含めてあり続けてきました。
ナチ党の旗を国旗としたナチスドイツとは異なり、「日の丸」も「君が代」も特定の時代のものではないのです。
一時期だけ“軍国主義国家・日本”を象徴していたからといって、代案も無しに「日の丸」「君が代」に反対する根拠とは、いったい何でしょうか?
“反戦平和主義者”の皆さんに、情緒的でなく理論的に、その理由を聞いてみたいものです。

【3月5日追記】
非公開のままにして忘れていたので、今頃ですが公開します。
ああ、ますます鮮度が落ちてしまった(苦笑)

【3月6日追記】
この問題に、スポーツに携わる立場から意見を出されている方↓がいらっしゃいますので、リンクします。
◆「Whatever tomorrow brings(裏)」の2月24日のエントリー
またこのニュースについて、“保護者”から出された要望書等の内容が、ブログ「特定アジアニュース」の2月24日のエントリーで紹介されています。
彼らは、こういうことを言っているんですね。
その中の一つ「◆Y校長への手紙◆」の中に、次の一節が出てきます。
昨年から言い続けているように卒業式には参加者全員に「日の丸、君が代」 を強制することがないようにしてほしいと願っています。天皇も発言しているとおり「国旗、国家」は強制するものではないと思います。
天皇陛下のお言葉を利用して自分を正当化しようとしていますが、天皇陛下を敬う言葉遣いをしていない時点で「利用できるものは何でも使う」という姿勢が見えてきて、実に嫌な感じです。
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by Hi-Zettaisha | 2006-03-01 22:07 | 歴史・伝統・文化